米「myspace.com」年内日本上陸か。 SNS戦国時代の覇者が乗り越えるべき「個人の時間」というボトルネックについて。 [ 2006.04.06 ]
今朝の日経産業新聞のトップ記事。
アメリカのSNS最大手「マイスペース」が、年内にも日本に進出するというニュース。
「マイスペース」といえば、6000万人以上の会員を抱える世界のSNS界の超巨人。日本のSNS界の雄「mixi」の会員数が350万人弱であることを考えると、その規模の大きさが分かるでしょう。
記事にはアメリカの人気サイトランキングが掲載されていますが、「マイスペース」の2月のPV数は235億PVでYahoo!に次ぐ2位!ebayやGoogleをかる~く超えています。
強さの秘訣は、音楽や映画といったエンターテイメント分野に強く、有名ミュージシャンなんかが多数参加していて、若年層の支持を集めていること。
SNSのコンテンツは究極的には「人」なので、著名人の参加は、コミュニティの価値を向上させます。日本の各ブログサービスプロバイダが有名ブロガーの獲得にしのぎを削っている様子からも、その意義は理解できるでしょう。
また、「マイスペース」で自作の音楽や映像を発表しているユーザーが多いところを見ると、個人の表現欲求を吸い上げる場としてのニーズも高いように思います。
日本では、Yahoo!や楽天などの大手もSNSに参入してきています。
豊富なコンテンツを武器に、人のネットワークと自社事業とのシナジーを狙っています。
SNS戦国時代とも言える状況の中、サービス提供各社が勝ち残るために考えるべきことは、「個人が所有している時間」というボトルネックではないでしょうか。
この”「個人の所有時間」というボトルネック”という考え方は、確か電通総研さんかどこかが提唱した考え方だったと思います。(だいぶ前の話だったので記憶は定かではありません…)。
ひとりに与えられた時間は一日24時間しかありません。
どんな手段を使っても、一日=24時間という時間を延長することはできません。
当たり前と言えば当たり前ですが、いろんなメディア産業、エンターテイメント産業が発展しようとすると、この限られた「24時間」というパイを奪いあうことになります。
人は仕事もすれば、食事や睡眠もとる。そこで残された僅かな時間をいかにして奪うかは、あらゆるコンテンツビジネスに関わる企業が考えるべき重要なポイントです。
SNSに話を戻せば、たくさんサービスが存在したとしても、ひとりがSNSに参加できる労力なり時間はごくごく限られています。
韓国で1600万人の会員を抱えるSNS「サイワールド」が、昨年末に日本に鳴り物入りで上陸しましたが、現在苦戦中と聞いています。
これもやはり、先の「ボトルネック」の存在が、複数のSNSへの参加を困難にしていることが原因かもしれません。
「時間を奪う」という視点で考えれば、タイムシフトや空き時間の活用、既存の時間利用の効率化・短縮化など様々な切り口が考えられます。
未来のSNSの覇者は、そこに気付いて、日本のライフスタイルにあった適切なサービスを提供できるかどうかという点がポイントかもしれませんね。
トラックバック (1) | ブログ関連ニュース | TEXT : 藤原 秀樹





