ボクたちのライブドアショック -そのときブログは何を伝えたのか(2) [ 2006.03.04 ]
▼ブロガーの反応 -ライブドアに関するエントリー数の推移調査
「ライブドアショック」に対するブロガーの関心度の変遷を把握するために、ライブドアに関するエントリー数の推移を日別に調べてみました。
1/16の東京地検によるライブドア捜索と、1/23の堀江前社長逮捕という2つの大きな”ショック”をピークにして、動きがあるたびに、それに比例するようにブログのエントリー数が増減しています。
また、マスメディアによるニュース配信から個人ブログに取り上げられるまでのタイムラグがほとんど無いことも特徴的です。
社会的な関心事を、時間差無くブログで情報発信する「ニュースブロガー」層の存在が見て取れます。
・「ライブドア」もしくは「livedoor」の文字列を含むブログのエントリー数の日別推移を、ポータルサイト『livedoor』のブログ検索機能を使って調査した結果(2006年1月1日~2月28日まで)。

・一応、『ブログクチコミサーチ β版 by kizasi』でも、同様の条件で調べてみました。

「ニュースブロガー」層の出現には、以下のような背景が考えられます。
・家庭や職場、屋外にいたるまで、ブログにいつでもエントリーできるような常時接続環境が整備されている。
・ブログを通じて自発的に情報発信しようとする動機を持った個人ユーザー層が存在し、その中でも社会的なニュースと自分のブログのコンテンツを結びつけて考えるユーザー層が存在する。
・新聞社やテレビ局がインターネット上でニュース配信することで、シームレスに個人ブログへ引用しやすい環境が整っている。
ニュースブロガー層の出現は、「ニュース閲覧者総数の級数的な増加」と、「ニュース情報のストック化」という新しい現象を生み出しています。
マスコミによって配信されたニュースは個人ブログに引用され、伝播してゆきます。
個人ブログにはそれぞれ読者がいるため、個人ブログに引用されたニュースを閲覧する2次閲覧者、3次閲覧者があらわれます。
このブログの「口コミ性」により、ひとつのニュースソースへの接触者数は、最終的には、新聞社やテレビ局のウェブサイトのPV数の数倍に膨れ上がっている可能性が考えられます。
また、個人ブログで取り上げられたニュースは、検索エンジン上にインデックスされ情報として蓄積されるので、時間的経過を経ても、将来的に他のユーザーがアクセスできる可能性を残すことになります。
一般にマスメディアのニュースサイトは情報を期間限定で公開していますが、ニュースブロガー層の出現により、インターネット上のニュースのアーカイブ化が促進され、本来フロー情報であったニュースがストック情報に変換されるという新たな機能が生まれている点も重要なポイントとして指摘しておきます。
・長くなったので、次回に続けます。
次回は「ライブドアショック -社長ブログはどう反応したか」他、をお送りする予定です。
トラックバック (0) | ブログコラム | TEXT : 藤原 秀樹





