Yahoo!のdel.icio.us買収劇にみる次世代広報戦略 [ 2005.12.12 ]
Yahoo!がdel.icio.usを買収したという大きなニュースが、この週末、世界を駆け巡りました。
Yahoo!、ソーシャルブックマークサイト「del.icio.us」を買収:ITmedia
最近、Yahoo!を旧世代のメディアとみなす風潮があちこちで見られますが、Web2.0の代表的企業のひとつであるdel.icio.usを買収することで、時代を曳航するリーディングカンパニーとしてのポジションを譲るまいとするYahoo!の気概が感じられます。
3月に買収済みのFlickrとのサービス連携も視野に入っているようで、インターネット界の未来予想図は大きく塗り替えられることになりそうですね。
ボクが特に注目したのは、今回の買収の発表が、Yahoo!とdel.icio.us両社の公式ブログ上で行われたこと。
エンドユーザーに向けて親しみに満ちた言葉で語られる両社のアナウンスは、これまでのマスメディア向けのプレスリリースとは明らかに一線を画したパフォーマンスとなっています。
ブログを通じて両社のハッピーな出会いを演出することで、ユーザーの歓迎ムードを醸成するとともに、ブログ上でユーザーからのコメントをダイレクトに受け付け、オープンマインドなWeb2.0企業らしい先駆的な態度を示しています。
ユーザーの共感を呼び起こし、ともにサービスをつくりあげることできるかどうかが企業の競争力として問われる時代。こうしたブログなどのメディアを活用した「Openness」の演出は、今後の広報戦略においてますます重要な要素となってくる予感がします。
日本では、一連のインターネット企業によるメディアの買収騒動に限らず、エンドユーザー不在のまま、経済界の内側だけの議論に終始することが多いように感じます。
今回、Yahoo!とdel.icio.usが示したユーザーオリエンテッドな思想にもとづくオープンな広報スタイルから学ぶべきことは多いのではないでしょうか。
トラックバック (0) | ブログ関連ニュース | TEXT : 藤原 秀樹





